2日目

2日目。相変わらず寒さは感じない。が、その一方で皮膚感覚が鋭敏になっている。白熱灯の明かりが暖かい。末端が冷えない。

常にそこにあったはずの、穏やかな吐き気は別種の嘔吐感に変わっている。妙に躁。この躁が僕のネイティブな感覚で、煙によって押さえられていた、としたらそれはなかなかすごいことだ。確かにタバコを吸っていると外界に対する感覚はぼんやりと鈍っていて、感情の起伏は小さい。

自分の体が明らかに変化しているのは楽しい。自分の意志とは別なレベルですごく欲求している。それを客観的に見てしまうのは快感だ。悪くない。悪くない。