大竹伸朗「全景」 - で、仙台、朝

仙台。無駄に1時間半壊れた鞄を運びながら。

大竹伸朗、「全景」。
画面を構成すること。がむしゃらに作品をつくること。目的を失い、単に作ることが何のためでもなくそのことそのものになる奇跡。自画像を描くこと。自意識。
全景で何がおもしろかったかといえば、高校時代の自画像 - 自意識の現れと大学時代に書きなぐった落書きみたいなクロッキー。書いてみたくなること。やはり大竹さんでもEYEさんには圧倒されるのか。作らされること。結局ねー、あがくしかないんちゃうん。真顔で「イノセンス」とか口走っちゃうことに対してはもうあがくしかないじゃん。

こんなんほとんど落書きじゃないか、と思いつつもそこを動くことができなかった。泣けちゃうよね。このわけのわからない気持ちよさ。しびれる。アートってすごいなあ。そこで泣き崩れるくらいの思い切りが必要だったんじゃないかと涙を文字通り飲む訳で。実際、そこで泣き崩れることができたのなら世界は変わった気がする。

意識されない、意識された儀式性。ああ、チャンネルを開きたいと思いつつ、「踏み込むと危ない世界」。